春彼岸中日

春のお彼岸中日というには、ちょっと肌寒い曇り空の朝です。菩提寺の春彼岸会は、昨春と同様に参列者無しで営まれます。戒名をファックスで送り、御供養料は振り込みです。コロナウイルス対策なのは承知していますが、なんとも味気ない気持ちです。
仕事や会議など、リモートが日常化してきましたが、伝統的な行事、特に仏事の合理化や簡略化には淋しきを感じます。祖先の祭祀を「こんな時世だから、オアイコにしよう」と簡略にするむきがありますが、一見合理的のようではあるけれど、生きている自分達のエゴイズムを感じるのは、私が老いたからでしょうか。
せめて、今日は祖父母、父母、お世話になった亡き方々に思いを馳せる日にしようと思います。
海棠が咲いていました。午後から雨でしょうか。
 海棠の雨に愁眉をひらきたる   行方 克己
 海棠の日陰育ちも赤きかな    小林 一茶
 

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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