空の日

今日九月二十日は「空の日」です。1911年(明治44年)9月20日、国産の飛行船が東京上空一周に成功しました。前年の1910年には試験飛行に成功していたというから驚きです。世界中を驚かせたライト兄弟の初飛行から僅か七年後です。
飛行船の開発者は、和歌山県生まれの山田猪三郎(1863 年生まれ)。子どもの頃から利発で研究熱心だったそうです。当時は船舶の時代。海難事故の救助が重要な課題でした。山田猪三郎は、救命具としてのゴム浮輪の研究開発から気球の開発に進み、ついには品川区大崎に飛行機工場を建設。そこで製作した山田式飛行船がお台場上空20キロメートルの飛行に成功したのです。明治以降大正時代に、日本は「空の時代」に突入します。中島飛行機、三菱飛行機などの国産飛行機メーカーの誕生は、現在の自動車産業の前身になりました。中島飛行機はスバル。三菱飛行機は三菱自動車です。
生家には3メートル程の木製のプロペラが飾ってありました。父のお宝で、入手した詳しい経緯は知りませんが、「飛行機乗り」を目指したものの、極度の乱視で果たせず、やむなく自動車に転向して、昭和初期に開業したという話を聞いたことがあります。今日は「空の日」。お彼岸の入りの日です。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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