桐の俎板
二十数年前、出会った桐の俎板を愛用しています。包丁の当たりが柔らかく、刻みものが苦になりません。軽くて乾きが早く良いところ尽くめですが、欠点は傷み易いところ。いつの間にか端の部分が黒ずんできます。
そろそろ新調しようと、昨日、浅草雷門の桐家具店「箱長」さんに行きました。家から電車を乗り継いで一時間半。度々来れるものでもないと、二枚買いました。店にいた男性客から「今時、木の俎板を使うのは珍しい」と話しかけられたましたが、この俎板を使って大根の千六本を刻む音を聴かせてあげたいと思いました。店主に俎板の黒ずみについて尋ねると、収納の仕方を教えてくれました。「縦に置くと、桐の繊維に沿って水分が下に溜まるので黒ずんで来る」場所を取るけれど横にして置くようにと 桐でできた俎板立てを見せてくれたので、買い求めようとしたら「いいよ!サービス」と気風の良いこと。流石浅草です。緊急事態宣言は解除されたのに、閑散とした仲店通りを歩き、観音様にお詣りをしました。昼食は久しぶりに葵丸進の天丼。
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