花結び展 その一

錦繍に先駆けて、21日から27日「花結び展」が開かれました。会場は、国の有形文化財に指定されている花結び作家さんのご自邸です。お座敷を囲む広々とした縁側から鑑賞出来る設えで、花結びの作品と一緒に、お屋敷内の雅な空間を味わう事が出来ます。作品は大作から掌で愛でるものまで、およそ百有余点。全て作家さんお一人の作品です。
花結びの歴史は古く、貴族や武家、社寺等で貴重品を包んだ紐を独自の結び方で結ぶ事でセキュリティを確保する知恵と美意識を兼ねたものから発展して、現在では創造的な室内装飾やアクセサリーの分野でも愛好されたいるとお聞きした事があります。
まずは、「大切なものを守る」伝統的な用途とお香袋。作家さんの義母上で茶道家だった刀自遺愛の風炉先屏風と、作家さんの故郷秋田の埋もれ木で作られた衝立を背景に飾られたお香袋の微かな薫りが漂います。

やよいの日々

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