雛祭り その一

父のたっての希望で、七歳まで男の子として育てられたので、子供の頃の「雛祭り」の記憶はありませんし、お雛様も持っていませんでした。小学校入学を控えた三月に、坊ちゃん刈りから辛うじて伸びたおかっぱ頭に長い袂の着物を着せられて「今日からボクではなくてワタシと言いなさい」と言われたのが三月三日。お雛様はありませんでした。
雛祭りが好き、お雛様が大好きなのは、幼児体験のなせることなのでしょうか。
今夜は五目ちらしでお祝いします。
写真のお雛様は、活花作家さんご夫妻が、マンションのエントランスに設えた内裏雛。棟方志功の無骨な切り絵屏風と不思議な調和を醸し出しています。



やよいの日々

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