蝋梅

「今年はいつもより早く咲いた」と蝋梅を頂きました。常滑焼の大きな花瓶に活けると、家中に香りが漂います。
蝋梅は中国中部原産。中国では梅、水仙、椿と共に「雪中の四花」と言われ冬を彩る花として尊ばれています。日本には江戸時代初めに、朝鮮半島から渡来し「唐梅」と呼ばれていましたが、梅の仲間ではありません。
蝋梅の名前の由来は、花弁が蜜蝋のような色と質感があるからとか、陰暦十二月の異称が「蝋月」と言い、その頃梅に似た花を咲かせるからとかのニ説があります。
一足早い春を運んでくれた友に感謝です。「秩父の宝登山の蝋梅が綺麗」と夕食の時間に話が弾んだのも嬉しいことでした。
 蝋梅や枝まばらなる時雨ぞら   芥川龍之介
 蝋梅やいつか色ます昼の月    有馬 朗人


やよいの日々

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