冬期講座終了
早稲田の冬期講座が終了しました。四月の新学期まで春休みです。
江戸の黄表紙本を読む講座は、大河ドラマ蔦屋重三郎の物語と重なって大変面白いものでした。
テキストは片岡愛之助演じる鱗形屋が出版した「金々先生栄華の夢」。ポッと出の田舎者金さんが目黒不動尊の粟餅屋で、粟餅がつき上がる間に転た寝をして、夢の中で吉原、深川、品川と遊里で放蕩したものの、夢から覚めた現実に気付き故郷に戻り地道に暮らすというお話です。
謡曲「邯鄲」を下敷きに、当時のファッションや遊びのスポットが紹介された、現代の情報紙の機能を持った読み物で、江戸庶民の教養の高さが偲ばれます。大河ドラマでは、蔦重がこれら絵草紙を風呂敷で背負って遊女たちに貸本をしています。終わりに当たって講師から「蔦屋重三郎年譜」をいただきました。大河ドラマを楽しむのに絶好のお供です。
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