金々先生
先日の大河ドラマで、鱗形屋が起死回生のために出版した青表紙本「金々先生」を観て小躍りしました。つい先頃、早稲田大学のカルチャーセンターの講座で全文を学んだばかりです。
ポット出の若者が、目黒不動尊前の茶店で、名物の粟餅が、出来上がるほんの一刻をうたた寝し、富豪の養子となって、金に糸目をつけぬ贅沢三昧で、吉原を遊興するものの目覚めてみれば、というお話。往時の人にとっては今で言う情報誌、ファッション雑誌の機能を持つ人気の絵草紙でした。謡曲「邯鄲」を下敷きにしているのも面白い。
たかが大河ドラマ。されど知れば知るなりに奥が深い。四月からは集中して「江戸の黄表紙」を聴講することにしました。
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