ライフワークバランス

ライフワークバランスとは、仕事と暮らしのバランスのこと。

早稲田のカルチャー「江戸の絵本を読む」の講義は江戸天明期の狂歌が中心でした。折から、大河ドラマと重なって興味深いものでした。

中でも一番興味をそそられたのが太田南畝。ドラマでは桐谷健次さんが演じています。天明期を代表する狂歌師、文人で戯作者、漢詩文でも異彩を放ったいわば天才。太田南畝の他に、四方赤良のペンネームもあり、それらを使い分けて縦横に活躍しました。晩年名乗っていたのが「魯山人」。

彼の本職は、幕臣。いわゆる御家人で役職は将軍の行列を警護する「御徒」だったそうです。狂歌や戯作とは真逆な硬い本業を、極めて真面目に勤め上げたとか。例えれば、コチコチの公務員が、真逆の趣味の世界で当代一の人気と実力を発揮し、定年後に益々異彩を放って活躍するようなものでしょう。うらやましいマルチ人間ですね。

太田南畝の辞世の句は「今までは人のことだと思うたに俺が死ぬとはこいつはたまらん」

太田南畝はライフワークバランスの名手だったと思います。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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