バスタオル
プロ野球を観ていて気になることがある。ピッチャーの調子がおかしくなった時、ピッチングコーチがマウンドに駆けつけてアドバイスするのは、以前からあったけれど、今はどのチームも一様に、大きなバスタオルを抱えてピッチャーに手渡している。あれってナアに。東京ドームのように空調がきいている所ではバスタオルが必要なほど汗だくのピッチャーは殆どいない。江本孟紀氏が「マウンドはお風呂じゃないのだから」と苦言を呈したけれどけだし名言。そもそも最初にバスタオルを持ってマウンドに行った元祖は阿波野コーチだそうで、それが今では定番になってしまった。過保護、コーチのいかにもやってる感。今の世相の縮図みたいで、私はバスタオル渡しが嫌いです。マウンドは孤高の場所。バスタオルを渡されたからどうなるものでもない。
特に我がジャイアンツの投手が苦境になったとき、杉内ピッチングコーチがオレンジ色の大きなバスタオルを抱えて、独特の走り方でマウンドに駆け寄るのを見ると、アア今日もダメかと暗澹たる気持ちになってしまう。
ボクシングではセコンドが、試合中にタオルを渡すのは、即敗戦を意味すること。スポーツの美学に反するバスタオル運びを即止めてもらいたい。偏屈なローバーの独り言です。
やっと梅雨が明けました。散歩道の青い花が涼しげです。
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