無言舘

昨日の新聞に無言舘のことが大きく取り上げられていました。間もなく8月15日。毎年この頃には第二次世界大戦に関わる記事が多くみられます。無言舘は、戦没学生の遺作を集めた美術館もしくはメモリアルホール。1965年、長野県上田市に窪島誠一郎氏によって設立されました。絵筆より重いものを持ったことがない画学生が学徒動員で戦地に送り出され戦没されたその遺作を集めた美術館です。出征の時に追われ乾かないまま残されたキャンバスもあったとか。生きていればどれ程の画業を残されたことでしょう。どれ程無念だったでしょう。

設立者の美術評論家窪島誠一郎氏は、小説家水上勉の庶子。十歳で生き別れた父と戦後30年たって再会されたとか。ご自身もあらゆる辛苦と労働を経験しながら、持てる才能を開花させた数奇の人。

四十年前の晩夏、訪ねた 無言舘を思い出します。静謐に満ちた館でした。













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