二,二六事件

今から85年前の2月26日、深刻な不況、企業の倒産失業者の増加、政界の汚職事件、生活困窮者の激増などの社会不安の中、世相を憂いた陸軍の青年将校達が1500名の兵士を率いて、昭和維新断行のクーデターを起こした日。この時期になると、様々な資料や記録をもとに検証やドラマが放映されますが、まだまだわからないことがあるようです。昭和天皇は2月26日を「慎みの日」として過ごされたそうです。
二二六の日には必ず思い出す人がいます。30年ほど前、高齢者大学でお会いした同僚の御父様です。反乱軍の兵士として事件に関わった後、過酷な戦闘の最前線に送られ、辛くも生きて終戦を迎えた後、隠棲して農業に従事されたそうです。ピンと伸びた背筋と鋭い眼光、折り目正しい物言いに圧倒された記憶があります。同僚の話では、亡くなるまで「目に見えない監視を感じていた」そうです。
今は令和。平成を挟んで昭和は本当に遠くなりました。




やよいの日々

日々の日常を綴ります。

0コメント

  • 1000 / 1000