端午の節句 

今日は端午の節句、子どもの日です。総務省の推計による子どもの数は1493万人で40年間連続で減少しているそうです。
端午の節句の起源は遠い昔、楚の国の王の側近「屈原」を供養したことにあります。正義感が強くて国を思う心篤い屈原は陰謀に落とされ追放されますが、堕落して行く国を嘆いて「汨羅べキラ」に入水しました。その命日が五月五日。夏に向かう五月は「毒月」とも呼ばれて疫病の流行の兆しが現れる時期でもあるので、子どもを病から守る親の願いと結びついて、端午の節句となったようです。節句の飾り物や供え物にもそれぞれに意味があって面白いです。「菖蒲」はもともと薬草ですが、ショウブが尚武につながることから、武を尚ぶ男の子の節句を飾る花となり、菖蒲湯の習慣が生まれました。「鯉のぼり」の鯉は「登龍門」の伝説の様に立身出世の願いを込めたもの。また、鯉は沼地や泥水の中でも生き抜く強い生命力の象徴でもあります。供える菓子も、関東は「柏餅」関西は「粽」が定番の様です。
粽は、汨羅に身を投げた屈原の遺骸を守るために、村人達が川に粽を投じたのが起源とか。柏餅を包む柏葉は、新葉が育つまで前の葉が落葉しないことから、子どもの成長を見守る親心を表し、子孫繁栄、家系の存続の願いが込められてているそうです。鎧兜や武者人形の飾り物にも子どもの健やかな成長を願う親心の現れでしょう。今年も手創りの「金太郎」を飾りました。
今日は「立夏」。5月1日が八十八夜でした。

やよいの日々

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