節分

昔は、節分が年四回あったそうです。立春、立夏、立秋、立冬の前日を季節の変わり目と言う意味で「節分」といっていたものが、室町時代から春の節分に重きがおかれるようになったそうです。季節の変わり目には鬼が出ると言う民間信仰も関係あるようで、特に冬から春にかけては、風邪などの流行が人々を脅かしたであろうことは、現在コロナウィルスが猛威をふるっていることでも良くわかります。
宮中の儀式「追儺」が庶民の間に広がったのが節分の豆撒き。豆が「魔滅」(マメ)の音に似ているので豆撒きの習わしが始まったとか。
毎年、お隣さんが用意してくださる柊と目刺しの頭の魔除けを、玄関と勝手口に供えて「悪しきもの」の侵入を防ぐのも私の恒例の行事です。
近年、とみに流行なのが「恵方巻き」。発祥は諸説ありますが、大阪あたりの遊里からだと言うのが亡父の持論で、海苔巻きを丸かぶりするのは、言葉では言い難い実に下品な所行だと、丸かぶりを堅く禁じていました。
今夜は海苔巻きとけんちん汁。亡父の言いつけを守って、一口大に切り分けていただきます。
 節分や豆をだまって食べている   尾崎 放哉
 節分やシネマのあとのカプチーノ  星野麥丘人

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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