ナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)
散歩道のそこかしこにナガミヒナゲシのオレンジ色が目立ちます。去年は余り見ませんでしたし、数年前には殆ど見なかったのですが、今年は当たり年?なのでしょうか。ケシ科の一年草で帰化植物。
ケシ科の植物の中では、阿片の原料になるアルカロイドを含んでいないので、阿片法適用外の罌粟です。オレンジ色が可愛く一見楚々とした花ですが、繁殖力が非常に強く、一つの芥子坊主から1000〜2000の種子をばら撒きます。荒地でもアスファルトの割れ目でも生き延びて花を咲かせ、種子をばら撒きます。
1961年に世田谷区で初確認。輸入穀物に付着して渡来したようです。2007年には、青森県と沖縄県を除く全国で繁殖。特定外来生物には未だに指定されていませんが、生態系の破壊につながることから2016年以降、自治体が駆除の協力を呼びかけています。しかし、見た目が可愛いと言うことや花粉症や喘息など、人体に及ぼす被害が出ていないので、駆除は進んでいないようです。
可愛いけれど困りものとは悩ましいことです。
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