芒種

本格的な雨の月曜日。ラジオから「西武池袋線人身事故で全線運休」のニュースが流れてきました。痛ましいことです。
六月六日は二十四節気の「芒種」です。稲や麦の様に穂が出る植物の種を蒔く頃です。「芒」とは稲の穂先にある針状の突起ことです。
六月六日は稽古始めに相応しい日と言われています。世阿弥の花伝書によれば、六月六日数え歳七歳(満六歳)が能などの芸能を習い始めるのが佳い日としています。一説には指を折って数を数える時、、六は小指を立てるので「子が立つ」と縁起を担いでのことの様です。
昨日は束の間の晴れ間に息子が、大きく茂った山椒の剪定をしてくれました。切った枝から嫁さんが山椒の実を摘んで、酒と醤油で佃煮に。例年は私の仕事でしたが、今年は息子夫婦の共同作業。
一週間下漬けしたらっきょう漬けも完成しました。
芒種の時期に相応しい手仕事ですが、息子は「田園暮らしみたいだ」と戯けていました。自分の手をかけなかったので楽をして嬉しかったのに、少し寂しい様な複雑な気分でした。
 ごんごんと芒種の水を飲み干せり  夏井いつき
 海に月しらじら映ゆる芒種かな   夏井いつき



やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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