紫露草

紫露草が咲いています。私にとってとても大切な花です。
小学校三年生の時、ほとんど学校に行きませんでした。嫌だったのです。全てのことに厳しい父がどう思ったのか「嫌なら行かなくても良い」と言ったので、安心して行くのをやめました。レコードで講談、浪曲、落語や藤原義江の歌曲を聴き、母が買ってきてくれる少年少女雑誌や歴史物語を読んで過ごしました。今で言う不登校の引きこもりです。
四月になると父が「暖かくなったからそろそろ行ってみるか」と言ったので学校に行ってみました。
四年生の担任は、若くて綺麗な女の先生でした。
五月になると国語の時間に「詩」を書きました。
先生は、私が書いた「露草」の詩をたいそう褒めてくれて、みんなの前で読んでくれました。
先生が、その詩をコンクールに出したら賞をいただいて、また誉められました。
このことがきっかけで、「表現する楽しさ」を知り学校を休むことが無くなりました。

露草のお陰で今があります。露草の詩を認めてくれた先生のお陰で今があります。
露草の花言葉は「尊敬しています」です。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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