地口(じぐち)

「江戸の絵本、黄表紙本を読む」の講座が本格的に展開されています。なかなかマニアックで面白いけれど気が抜けません。今日は「地口」について学びました。地口とは江戸の言葉遊び。成句や諺などに似通った言葉をあわせて、テンポ良く諧謔を楽しみます。大河ドラマ「べらぼう」で主人公の蔦重が時々口にする「ありがた山の寒がらす」のようなものです。いわば当時の流行語であり意志疎通を図るコミュニケーションツールだったようです。

講義をきいているうちに頭をよぎったのは「寅さん」。寅さんが商いをするときに立て板に水のようにテンポ良く飛び出す台詞です。寅さんが、他人に説教したり自分の心の内を述懐するときの台詞も、地口の色れが感じられます。昭和の地口では「あたり前田のクラッカー」が印象的でした。



やよいの日々

日々の日常を綴ります。

0コメント

  • 1000 / 1000