ほまち

早稲田大学のカルチャー「江戸の絵本を読む」は、本題は勿論のこと、枝葉の所に様々な発見があって面白い。今日は、戯作の第一人者恋川春町が、現実には無い漢字を作って諧謔と機知を発揮する話。例えば金偏に無のつくりで金が無いから「息子」。金偏に番のつくりで金庫番をするのが「親父」。中でもハッとしたのは金偏に婆のつくりで「ほまち」でした。今では全く聞かないこの言葉を子供の頃耳にした記憶が甦ったのです。父が母に冗談めかして言う言葉「これは、お前さんのホマチだねえ」言われた母がまんざらでもなさそうに笑っていたシーン。

ほまちとは、お駄賃が転じて「へそくり」のことで、積み荷を運ぶ船乗りが、契約以外の積み荷を内緒で運んで駄賃を得ることで「帆待ち」から転じた言葉だそうです。江戸で使われていた言葉が昭和二十年頃の我が家で普通に使われていたのが面白かったです。

講義の後のランチは、久し振りに「お魚道場、いろ川」の海鮮丼。江戸の味はとても美味しかった です。







やよいの日々

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