65年に幕

地元で65年の営業を続けたスーパーが閉店しました。この地に住んで以来63年のお付き合いです。野菜と肉と鮮魚が良く、野菜は新鮮、肉は種類が豊富でお財布に合わせて高級なものからリーズナブルなものまで選べたし、魚は料理によって厨房でさばいてくれたり料理の仕方を教えてくれました。最近は大谷選手愛飲の岩泉ヨーグルトが買えるのも嬉しかった店です。

数十メートル離れたところに、軒を並べるように大型スーパーが開業するので惜しまれつつの閉店だそうです。閉店にあわせて徐々に少なくなる棚の商品を淋しく眺めながら買い物をしていましたが、閉店の前日、最後の買い物をしました。果物コーナー、野菜売り場、精肉、鮮魚と回り、特に急いで必要でない品も儀式のように籠にいれました。鮮魚売り場にはもう魚がなかったので「たらこ」を買い、レジで精算すると店員さんが「長い間ありがとうございました」と丁寧に挨拶してくれました。出口のところで店長さんに会ったので「63年お世話になりました。ありがとうございました。お元気でね」と言ったら店長さんの目に涙が溢れたのでびっくり。

最後の日3時過ぎ、シャッターが閉じられ、店先は綺麗に掃除され、経営者の胸像と感謝の言葉が飾られていました。店内の照明がおとされて人影はありません。

見事な撤退、天晴れな幕引きです。改めて良い店だったなあと感慨ひとしおでした。63年間ありがとう。お世話になりました。


やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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