山の神
今日は国民の祝日「山の日」です。山と言えば男性になぞらえることが多く、父の恩は山より高しとか、岳父という言葉があります。
でも、面白いことに男性が自分の女房のことを 「山の神」と言うのは何故でしょう。諸説ありますが、文化人類学者の柳田国男は、山の神は分配を司る神で分配の杓文子を携えていたとされ、家内でも食べ物などの分配に関わり杓文子を持つ主婦を山の神というようになったとしています。
面白いのは、山岳信仰に女人禁制の山があることです。山の神は女神が多く嫉妬深いので同姓である女性が自分の領域に入るのを嫌うからだそうです。嫉妬
深く自分の領域を守りたがる共通点が「山の神」,と言われる所以だとう説です。家の山の神が転じて「家のかみさん」。個人的にはこちらの説の方がしっくり来ます。
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