沈丁花(じんちょうげ)

今日から三月。彌生です。沈丁花が香っています。早春に開花して、ふくいくとした香りで春を告げます。ちんちょうげは俗称。中国原産で渡来したのは室町時代。古くから縁起の良い花として栽培されていました。最初は根を薬用にした様ですが、薬と毒は紙一重。咽頭炎、口内炎、歯痛の民間薬にされる一方で毒性には要注意の花卉です。花や葉、茎を誤って口にすると、下痢、嘔吐をする他、触ると皮膚のかぶれを起こすこともあるようです。
花言葉は、栄光、勝利。芳しい早春の花の意外な二面性を知りました。
沈丁の香にそい上がる館かな    星野 立子 ぬかあめにぬるる沈丁の香なりけり 久保田万太郎

やよいの日々

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