藤の花

四月下旬とは思えぬ冷たい風が吹いています。空は晴れやか。藤の花房が揺れています。
四月から五月に盛りを迎える藤は、古くから日本人に愛された花です。古事記のには日本最古の花物語と言われる「藤の花衣の伝説」がありますし、万葉集にも二十七首、藤の歌が収められています。平安貴族藤原氏も藤。藤紫は高貴な色として尊ばれました。
 白藤や揺りやみしかばうすみどり  芝 不器男
 藤棚を透かす微光の奥も藤    長谷川かな女
 
 かめにさす藤の花房みじかければ
    たたみの上にとどかざりけり 正岡 子規

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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