夏椿

久しぶりにマンションの中庭の活花を見せて頂きました。夏椿は沙羅とも呼ばれ、初夏を彩る白い花です。活花作家の奥様が歓喜されたと言うこの夏椿は珍しく薄紅色を含んでいます。もう一つの作品は、水木と矢車草。マンションの中庭に初夏の風が吹き抜ける風情です。女子高生が会釈をして通りました。中庭の活花が住む人々の気持ちに寄り添っている様に感じました。
 地に落ちて沙羅いよいよ白き花   沢木 欽一
 
遠い昔、気負って仕事をしていた頃、淑やかさがトレードマークの同僚女性に腹が立ち、可愛げがない自分のことは棚に上げて詠んだ歌を思い出しました。歌も心根も恥ずかしい思い出です。
 儚げにみえてしたたか夏椿
         謀りし如く地を彩りぬ  彌

活花作家さんのご夫君が、与謝蕪村の図録を貸してくださいました。先日後期開催が中止になった府中市美術館のものです。暖かいお心遣いに感激です。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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