半夏生. うどんの日
今日は「半夏生」です。七十二候の一つ。夏至から数えて十一日目が半夏生で、田植えを終わらせる農事の節目とされています。京都の夏の風物詩祇園祭は、八坂神社の祭礼で、貞観十一年(869年)に平安京で疫病が流行った時に無病息災を祈願する行事として始まったのが起源で、七月一日から一か月間も行われます。十年程前、山鉾巡行を観に行き長刀鉾のミニチュアを買ったものを飾っています。コロナ禍の今年はどうなったのでしょうか。
今日降る雨を「半夏生雨」と言って、田植えを終えた農家が休息をとる日とか。でも、今日の雨は休息どころか、全国各地で災禍を警戒するニュースが流れて、自然界の悪しき変化を感じさせ、不安になります。半夏生に因んで、今日は「うどんの日」でもあります。農家の忙しさが一段落した半夏の頃、農作業を手伝ってくれた人々に、うどんを振る舞い労を労う習わしがあったそうです。発祥はうどんで名高い香川県。朝から強い雨。散歩は勿論、買い物に出るのも躊躇しています。今日はあり合わせの野菜で精進揚を作り、うどんのお昼ご飯にしようと思います。
先を読むことの空しき半夏生 佐藤 鬼房
半夏生ひと忌む性に悔のあり 及川 貞
半夏生うなぎ食べたくなりにけり 鈴木真砂女
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