処暑

今日、二十三日は二十四節気の「処暑」です。暑さが少しやわらぐ頃、朝の風や夕べの虫の声に秋の気配を感じる頃と言われています。この時期は台風の影響などで天候が荒れ易い時期でもあります。今朝も、黒雲に覆われた空に遠雷が聞こえます。時折り吹き込む風も湿り気があって、降り出すのも時間の問題という感じです。処暑の時季、美味しい食べ物は「茄子」。煮て良し、焼いて良し、揚げて良し、紫紺の糠漬けなど生食良しの万能選手です。「秋茄子は嫁に食わすな」と言いますが、あまりにも美味なので、意地悪して嫁さんには食べさせない意味と言うのが通説ですが、もう一方、茄子は身体を冷やす働きがあるので食べ過ぎを戒める優しい思いやりだと言う説もあります。　

　戻り来て窓全開に処暑の風　　　　阿部美恵子

　処暑の花空もも色にして溢れ　　　長谷川かな女

　雨の今日処暑と覚えてけだるしや　宮津　昭彦

雨が激しく降ってきました。かな女の「処暑の花」は百日紅でしょうか。