玉簾. タマスダレ

今日は気温37℃に達する猛暑日になる予報です。

それでも、散歩する小道を抜ける風に涼しさを感じます。暗渠の道端に咲いた玉簾の白い花が涼やかです。ヒガンバナ科の球根草。メキシコ原産ですが、日本の風土に合って野生化しています。白い花を「玉」に群生する細い葉を「簾」に例えた命名だそうですがが、名前を聞くだけで涼しげです。よく似た花に花韮がありますが、玉簾には毒性があるので食べることはできません。花言葉は、純白な愛、期待。

　ちらほらと投票の道玉すだれ　　　高澤　良一

　玉すだれ政権どちらに転ぼうと　　　高澤　良一

コロナ禍に五輪、山積されたまま曖昧に先送りされた数々の課題に呼応して、政治不信が高まっている中、過日の横浜市長選挙。今日のニ句は時事句としても印象的です。いつ頃の句か不明なのが残念ですが、高澤良一は1940年生まれの後期高齢者世代の俳人です。