桔梗
雨は落ちていませんが、今朝も曇天。涼しいのは嬉しいけれど、ちょっと心細い感じで気勢が上がりません。七時過ぎだというに、家々は戸を閉ざして人の気配もありません。
桔梗が咲いています。吉田兼好が「徒然草」で秋の好ましい草花として、萩や薄と並べ賞しています。秋の七草の一つ。因みに秋の七草は、女郎花、薄、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩で「オスキナフクハ」お好きな服はと覚えれば良いと聞いたことがあります。 日本全土に分布して山地や丘陵に自生する他、古くから鑑賞用や薬用として栽培されています。私の心に一番残っている桔梗は、青梅にある「櫛かんざし館」の裏山にひっそりと咲いていた桔梗です。木立の間から渓谷のせせらぎが聞こえました。
修行者の径にめづる桔梗かな 与謝 蕪村
紫のふつとふくらむききょうかな 正岡 子規
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