重陽の節句

今日は「重陽の節句」長寿を祈る日です。奇数は陽の数字。偶数は陰の数字と言われていて、陽の数字が重なるのはめでたい日ということになります。一月一日は勿論ですが、三月三日の桃の節句や五月五日の端午の節句に比べて、九月九日の重陽の節句、またの呼び方で「菊の節句」はあまりメジャーではありません。
平安時代、宮中では菊を飾って鑑賞したり、盃に菊の花びらを浮かべお酒を飲んだり、詩歌を詠むなど雅に過ごしたそうです。加えて、収穫祭の意味合いも濃く「栗の節句」とも呼ばれています。
今朝も雨。秋晴れが待たれます。
 重陽の小雨ながらも夕茜      佐藤 鬼房
 重陽の日と知るのみの菊を買う   川上百合子
 菊の酒人の心を汲みて酌      星野 立子
 草の戸や日暮れをくれし菊の酒   松尾 芭蕉
 小狐の隠れ顔なる野菊かな     与謝 蕪村

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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