具美布久呂

昨日の午後、花結び作家の友人から嬉しいお誘いがありました。「重陽の節句の一日だけの飾りもの」を観せていただけるとのこと。喜び勇んでお訪ねしました。アールデコのサイドテーブルに紫の帛紗を敷き、錦と花結びに飾られた壺には、生花と見紛う黄色の小菊と赤い実が活けてあります。「具美布久呂」と言って、魔除けの効果がある「グミ」を重陽の節句に飾るのだそうです。一日だけの節句飾りにえもいわれぬ贅沢を感じました。お正月飾りは半月、雛飾りや鯉幟はひと月余り飾るのですから。
床には、シュウメイキクと薄の葉を活け、籠に盛った栗が添えてあります。壁の飾りものは陶板(私の拙い作品)と花結びのコラボ作品。全てが一つに融合した「重陽」の世界観を観せていただきました。
そして、素敵なお茶の時間。
今日このblogを書くのに少しの躊躇いはありました。「十日の菊」の誹りも?と懸念したのですが、素敵なことは、早くお話したかったのです。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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