古事記聴講

月曜日は、高田馬場の早稲田大学で古事記を聴講する日です。コロナ対策が十分にされた講義室で、対面授業です。講師は御歳八十九歳。背骨がスッと伸びた良い姿勢でステッキをつき、定刻きっかり五分前に教壇に立たれます。ご自宅から大学まで一時間半の道のりを電車を乗り継いでおいでになるとか。
驚くのは、講義する口調の滑らかなこと。90分の間に停滞がなく、「アー」とか「エー」などの間投詞が全く入りません。登場する八百万の神々の尊称も遅滞なく、昨日お会いになったかの様な語り口。
古事記の聴講を始めて七年になりますが、今もって神々の御名が誦じられない私には驚きです。
高齢者の学びは、講義の内容を学ぶよりも、講師や聴講する人々から受ける刺激が大事だと思います。
勿論、七年経った今でも、一度の講義でいくつかの発見があるのも面白いことです。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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