白梅

「T家の古木の白梅を活けました」マンションの中庭に仄かな梅の香りが漂っています。
道路を隔てた梅林の蕾は未だ硬いのに、暮らしの温もりの近くにある梅の開花は早いのでしょうか。
カメラには収まりきれない大きな枝はちょうど五分咲き。住まいの側の梅の古木の傷みが激しいので、御当主が思い切っての枝おろしをされたものを貰い受けての活花だとか。
手入れをされた古木も蘇り、切られた枝の花も見事に開花して沢山の人々に春を告げている。なんと喜ばしいことでしょう。コロナ禍が思いの外長引いて、荒みがちな世情だけに、「白梅の命のリレー」が素敵だと思いました。
 しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり与謝 蕪村
 桶に挿す白梅横斜野の如く     山口 青邨

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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