早く見つけて

散歩道の信号機のところに、手袋の落とし物があります。もうかれこれ一週間くらい経ちます。毎朝、気になって、「早く見つけて」と思います。
通学する小学生や、自転車で保育園に送る親などが利用する横断歩道の信号機の下で、とても目立つのですが。
片方だけになった手袋は淋しいです。片割れとの再会を待っているでしょうに。物が豊富になったこの頃はあまり見かけませんが、昔は子どもの手袋の両端にかぎ針編みの長い紐を結んで、片方だけを無くさない様にしたものです。
「早く見つけて」手袋の声が聞こえそうで、切ないです。
 夕日いま忘れられたる手袋に    林  誠司
 床に児の片手袋や終電車      小沢 昭一

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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