藪椿

藪椿が咲いています。日本の鑑賞木として世界的に有名な椿。江戸時代に品種改良が熱心に行われて、現在は二百種以上の園芸品種があるそうです。
山茶花とよく似ていますが、見分けるポイントは
「葉」。椿の葉は厚くて光沢があるのが特徴。椿の語源は「光沢葉木=ツヤバキ」又は「艶葉木」と言われています。首からポトンと落ちるのが不吉だと武家屋敷には植えないと言われるのは、近世になってのことで、古事記の時代から吉祥模様として貴ばれ、万葉集巻一にも椿の歌が収められています。
 巨勢山のつらつら椿つらつらに
   見つつ思はな巨勢の春野を   坂門 人足
巨勢山は、奈良県御所市にある巨勢山丘陵地帯。2002年に国の史跡になった我が国最大級の「巨勢山古墳群」があります。古代のロマンが感じられるおおらかな歌です。
 紅ほのと見えて隠れて藪椿     稲畑 汀子
 来し方に紅二つ三つ藪椿      西田  弘


やよいの日々

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