穀雨

今日は二十四節気の「穀雨」です。穀雨とは、沢山の穀物を潤す雨が降る頃のことです。穀物を育む雨を「瑞雨」。草木を潤す雨を「甘雨」と喜ばしい名前で呼ばれますが、確かに雨模様の日が多く「菜種梅雨」とか、「卯の花腐し」などとも呼ばれます。
今朝も、穀雨に相応しいく時折小雨。ちょっと寒いくらいです。それでも色とりどりのサツキが咲いて季節は晩春です。
 本当の雨脚となる穀雨かな    平井さち子
 穀雨かな記紀にしるせし野を歩く 伊藤 敬子
「記紀」とは、日本書紀と古事記のこと。記紀の道と聞いて、咄嗟に浮かんだのは穀雨に煙る奈良の野道でした。一方、神話の古里宮崎県には西都市に全長四キロにわたる遊歩道「記紀の道」があるそうです。句の趣きから、個人的には奈良の野道を推したいのですが。作者にお聞きしたいものだと思いました。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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