公園の鯉のぼり
今年も駅前公園に、鯉のぼりが揚がりました。四月十七日が「鯉のぼり掲揚式」と自治会の回覧板にあったので楽しみにしていたのですが、見学しそこないました。公園は、資産家の御兄妹が市に寄贈した駅から三分の一等地。葉桜の新緑が眩しいです。
鯉のぼりを掲揚してくださるのは地元の有志とボランティアさんたち。
鯉のぼりの歴史は江戸時代中期に遡ります。端午の節句が近づくと、武家では旗指物や槍、鎧などを飾る風習があったのが、町民に伝わり裕福な商家から次第に広がったようです。
鯉のぼりの鯉は、中国の故事「登竜門」から。男の子の成長や活躍を願う親心の現れです。
間もなく、近くの保育園の子どもたちが朝の散歩にやって来る駅前公園。子どもたちの歓声が響きます。篤志家やボランティアさんのお力に感謝いっぱいの鯉のぼりです。
張り綱に鯉幟の尾の長き順 山口 誓子
鯉幟夕べたれけり木槿垣 飯田 蛇笏
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