紅梅
今朝は、昨日とは打って変わって風が冷たい朝です。キーンと晴れた空。思いがけず、満開の紅梅に会いました。白梅の蕾はまだ固いというのに。
私にとって思い出の紅梅は、小学校の同級生の家の紅梅です。家から少し離れた畑の片隅に、赤い小さなお稲荷さんがあって、その脇に紅梅がありました。学校帰りにみんなで覚えたばかりの詩を大声で歌いながらお稲荷さんと紅梅の周りをぐるぐる周りました。「紅梅白梅みな散り果てて、彼岸過ぎれば風暖かく、木々の緑も草の芽も」と言うような詩だった記憶があります。足元の畑の土のふかふかした触感が甦ります。
詩が気になり、出典を調べてみました。1947年の小学校五年生の国語で「田園の四季」と言う題の詩でした。
さんさんと紅梅咲くや我が頭上 山口 青邨
だまされて紅梅うらむ余寒哉 正岡 子規
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