不思議な花園

散歩道の道路傍に不思議な花園があります。
一年のうちで「花園」になるのは、せいぜい二ヶ月だけ。残りの十か月は、伸び放題の雑草と雑草が枯れた後は枯れ草の集積場です。
春浅いある日、枯れ草の山が綺麗に片付けられたと思うと、チューリップや水仙、ヒヤシンスなどが一斉に芽を出して見事な花を咲かせ、道行く人の目を奪います。春の一時期、突然現れる不思議な花園。
花を終えた球根たちは、地面に潜り夏は雑草が日除けになり、寒い時期は枯れ草がお布団の役割をしてくれて、丸々と育って春を迎えているのでしょう。
雑草や枯れ草の時は、通る人々も、そこに花が咲いていたことを忘れてしまいます。
今年も忽然と現れた不思議な花園です。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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