桜桃

咲夜雨模様の中、近所に住む知り合いが「桜桃」を届けてくれました。故郷の親戚から送ってきたとのこと。艶々光るさくらんぼ、嬉しい初物です。
 美わしやさくらんぼうも夜の雨も  波多野爽波
この句をしみじみ実感した頂きものでした。
 「桜桃」を胸に六月十九日     石川 桂郎
六月十九日は、太宰治の誕生日であり命日でもあります。桜桃に鉤括弧がついているのは、太宰治の遺作「桜桃」、書籍でしょう。太宰治の命日は「桜桃忌」と呼ばれ、所縁の三鷹市禅林寺で追慕の供養が営まれます。
この時期、束の間、文学少女の昔にタイムスリップさせてくれた「さくらんぼ」でした。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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