じゃがいもの花

曇り空の下、薄紫のじゃがいもの花が咲いています。野菜の花の中でも、ことさらじゃがいもの花に惹かれるのは、啄木の短歌のせいだと思います。
 馬鈴薯のうす紫の花に降る雨を想えり都の雨を
                石川 啄木
馬鈴薯は1600年頃、東アジア貿易のオランダ船でジャカルタから長崎に渡来したので、ジャカルタ芋が訛って「ジャガタラ芋」→じゃがいもになったそうです。荒地でも収穫できるので飢饉の時の救荒作物として人々の命を救いました。
その由縁か、じゃがいもの花の花言葉は、慈愛・恩恵・情け深いなどなど。
 事もなげにじゃがたら芋の花咲ける 細見 綾子
 じゃがいもの花適当に生きている  藤田 湘子

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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