青い壷

話題の本を買いました。有吉佐和子です。今、何故有吉佐和子なのか不思議でした。どうやら、テレビで話題になったようです。本屋には特設コーナーが設けてあって山積みになっていました。偏屈なので、話題の本というのを買ったことがないのですが、友人が買ったとLINEをくれたので、会ったときの話題にと買いました。

無名の陶芸家が焼いた青磁の壷を巡る十三話。それぞれ一話づつ完結しているので読みやすいうえ定年後の夫婦、相続争い、老人介護など、今の時代でもそのままの人間模様が、青い壺を軸に描かれています。兎に角面白い。随所に共感する場面があって、350ページを二日で読み終わり、久し振りに読書の楽しみを堪能しました。初版は昭和55年というのに、全く新鮮。流石「恍惚の人」で今の認知症を、「複合汚染」で社会問題を予見した有吉佐和子です。是非是非お読みください。



やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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