映画「国宝」

評判の映画「国宝」を観ました。主演が吉沢亮。横浜流星。大河ドラマの主役を演じる若手演技派。美しい役者さんが歌舞伎の女形を演じるとあっては見逃せません。前衛舞踏家の田中岷の歌舞伎舞踊にも興味津々。あらすじはわかりやすく、ヤクザの抗争で目の前で父を殺された少年が、その才能を見いだした上方歌舞伎の名門にひきとられ、同い年の名門の息子と愛憎半ば、血筋と才能の葛藤の中で互いに切磋琢磨して人間国宝に上り詰めるというものでした。

三時間に及ぶ長編の大半が歌舞伎の舞台というのも大変嬉しいことで、久し振りに歌舞伎を堪能しました。演目もポピュラーでわかりやすく歌舞伎初心者のガイドブックのようです。

連獅子、藤娘、道成寺、曾根崎心中、中でも鷺娘は田中岷の鬼気迫る踊りとフィナーレを飾る吉沢亮 の美しい名演が二つながら素晴らしかったです。

それにしても、役者さんて凄い能力の持ち主だと思います。館内は満席。しわぶきひとつ聞こえない静寂の三時間でした。

映画館を出ると広々としたテラス。猛暑の青空と遠く広がる狭山丘陵に我を取り戻しました。


やよいの日々

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