アマリリス

小粒の雨が落ちています。傘を持って出かけたものの、湿った暗い景色に気持ちが弾まずUターンしました。白い塀を背景にアマリリスが咲いていて、そこだけが明るく見えます。アマリリスは熱帯アメリカ原産のヒガンバナ科の多年草。そういえば去年も同じところで見た記憶があります。
 アマリリス廃墟明るく穢れなし  殿村菟絲子
 原爆の地に直立のアマリリス   横山 白虹

アマリリスというと思い出す唱歌があります。子ども心に不思議な歌詞で理解や共感が出来ず、あまり馴染めなかったのに、妙に忘れられない歌です。
 みんなで聞こう 楽しいオルゴールを
 ラリラリラリラ 調べはアマリリス
      -----  2番略 -----
 フランス土産  優しいその音色は
 ラリラリラリラ 調べはアマリリス
最近解ったのは、ルイ13世がアマリリスと呼ばれていた女性に送った愛の歌で、メロディはフランス民謡らしいということです。メロディに惹かれた日本の作詞家が詞をつけた時に、ルイ13世の逸話を知っていたのかもしれません。ただ、子ども向きではないと推敲する中で「フランス土産のオルゴール」になったのかも?私には迷宮に迷い込む感じの妖しい唱歌です。花言葉は、誇り、素晴らしく美しい。

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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