栗の毬
早くも台風が発生して、一つは東日本を目指して進行中で、数日後には影響を受けると天気予報。朝から湿度が高く、所々に黒い雲があると思ったら、大粒の雨が落ちて来ました。ショートカットした道。見上げると、青い栗の毬がたわわです。栗は不思議な食べ物。触ればいたい棘に包まれ、硬い鬼皮や渋皮に守られた中に美味しい実があるのですから。しかし、私たちが「実」と言っているのは本当は「種」だそうです。毬は葉が変化したもの、鬼皮と渋皮が実。何やら混乱してしまいます。硬い棘でできた毬は、動物から守るためと思われて来ましたが地上に落ちれば毬が割れて実がこぼれるのですから、その説は成立しないようです。未だ小さな毬が茶色になって落下した中から、小さな虫を見つけることがありますが、「ゾウ虫」と言って栗の天敵。栗の毬は昆虫から実を守るためだと言うことです。
栗の毬まだやはらかく人にあふ 山口 青邨
青栗のとげあるを持つ淑女にて 山口 誓子
毬ながら栗くれる人のまことかな 正岡 子規
「栗」は秋の季語ですが、今朝の青栗の毬に似合う句を探してみました。
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