土用の丑の日
昨日、台風の影響で、散歩を断念したので、今朝は一万歩を目指して隣街の駅まで歩きました。散歩道が変わると、目に入る景色も新鮮です。朝から暑い筈。今日は「土用の丑の日」です。新聞の折り込み広告からコンビニのポスターまで、鰻、うなぎ、ウナギ。
万葉集に登場するほど、日本人と古い付き合いがあると思っていたら、なんと縄文時代の遺跡から、鰻の骨が出土したと言うから驚きです。万葉集には「痩せたる人を嗤咲へる歌二首」があります。
石麻呂に我れ物申す 夏痩せによしといふものぞ
鰻捕り食せ
痩す痩すも 生けらばあらむを はたやはた
鰻を捕ると川に流るな
鰻はウナギ科の硬骨魚類。腹側が黄色いので「胸黄」ムナギが「ウナギ」になったそうです。
土用の丑の日に鰻を食す風習は、江戸時代あたりからで、夏場に売れ行きが落ちた鰻屋の頼みで、万能学者で知恵者の平賀源内が「本日土用の丑の日」なる看板を出させたと言うのが起源の通説になっていますが、蜀山人(太田南畝)が仕掛けたと言う説もあります。ビタミンを始めあらゆる栄養素の宝庫。
昨年、丑の日にデパ地下に出かけたら、コロナ禍もものかは、鰻売り場が長蛇の列だったことを思い出して、一日前の昨日行ってみると、まるでお節料理の売り場のような設えで、お客を呼び込んでいました。「明日は予約のお客様でいっぱいです。」とお店の人。日本鰻は絶滅危惧種と言われて久しいと思い、食欲とは別に心配になりました。
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