セイタカアワダチ草

曇天、傘が要らないくらいの小雨。そこだけが明るく見えるのは背高泡立草です。文字通りかなりの背丈。気管支喘息や花粉症の元凶と言われて来ましたが、とんだ濡れ衣で、よく似た「ブタクサ」と間違えられていたようです。キク科のアキノキリン草属の多年草で、花粉が重くて飛散することが少ない虫媒花なので、花粉症の原因にはなりにくいとのこと。明治時代末期に園芸種目として輸入したものが、昭和初期には帰化植物になっていたと、牧野日本植物図鑑にあるところを見ると、かなり繁殖力が強い植物のようです。爆発的に拡散したのは、第二次世界大戦後アメリカ軍の輸入物資に付着した種子によるもので、日本の侵略的外来種ワースト100にも入っているそうです。花には罪は無いものの、そう言われてみると、猛々しくて日本の秋の風情とは遠く感じられます。
 操車場侵せし麒麟草低し     山口 誓子
 一面の黄色はセイタカアワダチ草 今井杏太郎 

やよいの日々

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