お茶の花
静かな日曜日の朝です。散歩道を変えて農道を歩いたら、お茶の花が咲いていました。畑と道を区切る役割をしています。昔は、この地域では若葉を摘みとって自家用のお茶とするためだったそうです。
ツバキ科の常緑低木。日本には奈良時代に伝わり、臨済宗の僧栄西が茶の製法とともに各地に広め、我が国特有の「茶の文化」が生まれました。
名前の由来は、漢名の「茶」を音読みにしたもので「目覚まし草」の別名もあります
以前、仕事で東京蔵前の小学校で「健康な生活」をテーマにした授業に関わった時のことです。「朝の習慣にしていることは」の問いに「朝茶を飲む」と答えた子どもが多かったのに驚きました。祖父母との三世代家族なのでしょうか。「朝茶はその日の難逃れ」母の言葉を思い出しました。花言葉は、追憶、純愛。
ほんのりと茶の花くもる霜夜哉 正岡 子規
寄りて見る茶の花の蕊うひうひし 山口 誓子
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