まんさく

「まんさくを活けましたよ」のお誘いで、マンションの中庭を見せていただきました。でも、想像していたまんさくと少し違います。
「支那まんさく」と言って、本州の太平洋側から四国、九州の山地に自生している日本固有の「まんさく」とは違う種類だそうです。「まんさく」は言葉通り豊年満作を願って農家では庭木として植えることも多いとか。材質が粘り強いので、民具やカンジキに用いられる他、皮や枝はロープ代わりにも使われました。
「日本のまんさくは、もう少し可憐ですね。何故なのかな、同じ花木でもアメリカとか唐とかが付くと違ったものに感じます。」ほんとにそうだと相槌を打ちながら、人も花木もお国柄があるのだと思い、日本の風土の細やかさに想いを馳せました。
 まんさくや春の寒さの別れ際   籾山 梓月
 まんさくや町よりつづく雪の嶺  相馬 遥子

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

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