初午

今日は「初午」です。立春から数えて最初の「午」の日に、お稲荷様にお詣りする習わしがありました。元々は農業に関わる祭事で、田の神様を里に迎えて豊作を祈願するものであったそうです。子どもの頃、近隣の農家の庭に小さな祠があって陶器でできた白い狐が祀られていたのが、ちょっと不気味だったことを思い出します。
今、住んでいる地域も、4〜50年前は畑とそれを耕す農家さんが多かったので、今でも大きな地主さんの敷地内には、各家の「お稲荷様」が祀られ、赤い鳥居や幟旗を見かけます。
初午のご馳走は、狐に因んだ食べ物で稲荷寿司が定番のようですが、はてさて困ったのは、つい先頃の節分に恵方巻きに添えて稲荷寿司を作ってしまったこと。今夜は油揚げのお料理を考えなくては。
先程から、雨が雪に変わりました。
 ささやかな初午幟雪にさす    阿部みどり女
 初午や幟立てたる人の庭     正岡 子規

やよいの日々

日々の日常を綴ります。

0コメント

  • 1000 / 1000