孔雀仙人掌
散歩道に張り出すように、無造作に置かれた鉢植えのサボテンに白い大きな花が二つ咲いていました。「月下美人?」胸ときめかせて香りを確かめると、殆ど無臭。時間は間もなく八時。
月下美人は、芳香が強いこと、文字通り夜半に咲いて明け方には萎れてしまう一夜の花。
調べてみると、月下美人とは姉妹関係の「クジャクサボテン」でした。良く似た花なのに珍重のされ方は雲泥の差です。月下美人は儚い一夜の花故に、ニュースになるほど。高齢社会で健康志向が強い今の世の中でも、一夜の花が尊ばれるとは。
颯爽には程遠いけれど、曲がりなりにも散歩を続ける私には、孔雀仙人掌が似合いの花だと思いました。芳香がないのは少し寂しいけど。花言葉は、繊細、陽気、一途な恋。
孔雀仙人掌とわたくしと夜の空 竹内 悦子
仙人掌の花隆々と梅雨晴れ間 野口 敏夫
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